平成29年度 1級造園施工管理技士 実地本試験総評
平成29年度 実地試験総評
本年度の実地試験の出題形式は、必須問題2問と選択問題3問の合計5問が出題され、選択問題は3問のうちから1問を解答するもので、例年と同様でした。
出題概要
問題の概要は、次表のとおり。
問題 解答区分 出題
問題1 必須解答 経験記述 「工程管理」又は「品質管理」上の課題
問題2 造園工事 施工管理(穴埋め)植栽基盤工(表土、表土盛土工、土壌改良効果)高木植栽工(立込み、水極め、二脚鳥居型支柱)根回し工(調査事項、根の処理)
問題3 1問を選択解答 工程管理 ネットワーク工程表(作図、クリティカルパス、全所要日数、最遅結合点時刻、トータルフロート、日程短縮)工程管理(穴埋め、山崩し)進度管理突貫工事
問題4 品質管理 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」の定義(穴埋め)「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」(Wの計算、樹姿の表事項目、樹勢の留意事項、花の留意事項)高木植栽工及び高木移植工(掘取り、幹巻き)
問題5 安全管理 ツールボックス・ミーティング車両系建設機械(穴埋め)移動式クレーン(据付け及び作業の開始に当たり行う機械の点検・確認、合図及び誘導)単管足場(穴埋め、作業員の危険防止、点検する部材と点検内容)
【問題1】記述のテーマは、平成16年度以降14年連続で同じテーマ(「工程管理」又は「品質管理」上の課題を選択して解答)でした。 【問題2】「二脚鳥居型支柱(添え木無)」は、平成24年度にも出題されています。 【問題3】平成17~27年度に出題されていた「山積図の作成」及び「最大作業員数」の出題は、昨年に引き続き出題されませんでしたが、関連する問題として「山崩しを行う目的」が出題されました。 【問題4】やや難易度の高いH及びCを判定する出題がなく、Wを求める計算問題が出題されました。 【問題5】ツールボックス・ミーティングに関する問題は、平成15年度以来の出題でした。
合格発表
合格発表日は、平成30年3月7日です。
合格基準
合格基準は、「得点が60%以上の者を合格とするが、試験の実施状況を踏まえ、変更する可能性があります。」と事前に公表されています。
合格率の推移
年度(平成) 23--> 24 25 26 27 28
合格率(%)26.3-->38.6 26.4 33.8 36.8 32.5
平成29年度 1級管工事施工管理技士 実地本試験総評
平成29年度 実地試験総評
本年度の実地試験の出題形式は、例年と同様で、必須問題2問と選択問題4問の合計6問が出題されました。
出題概要
問題の概要は、次表のとおり。
問題 解答区分 出題
問題1 必須 施工・要領図 図中に示す施工要領の改善策等
問題2 1問を選択 施工・記述 厨房排気用長方形ダクトを製作並びに施工する場合の留意事項
問題3 施工・記述 給水ポンプユニットの製作図を審査する場合の留意事項
問題4 1問を選択 工程管理 ネットワーク工程表の検討・計算
問題5 法規 労働安全衛生法関連(穴埋め)
問題6 必須 経験記述 ①安全管理 ②材料・機器の現場受入検査
【問題1】平成21年度~平成25年度に類題が出題されています。 【問題2】平成15年度、平成20年度に類題が出題されています。 【問題3】平成19年度に類題が出題されています。 【問題4】平成25年度に類題が出類されています。 【問題5】平成26年度~平成28年度に類題が出題されています。 【問題6】安全管理は平成20年度、21年度、23年度、24年度、28年度に出題されています。「材料・機器の現場受入検査」は平成19年度、21年度、22年度、25年度、27年度に出題されています。
合格発表
合格発表日は、平成30年2月23日です。
合格基準
合格基準は、「得点が60%以上の者を合格とするが、試験の実施状況を踏まえ、変更する可能性があります。」と事前に公表されています。
合格率の推移
年度(平成) 23--> 24 25 26 27 28
合格率(%)46.1-->49.2 67.8 60.3 50.1 61.0
平成29年度 宅建本試験「合格発表」
年度 2017年度 2016年度 対前年比
申込者数 258,511人 245,742人 +12,769(人)
受験者数 209,354人 198,463人 +10,891(人)
合格者数 32,644人 30,589人 +2,055(人)
合否判定基準 50問中35問以上正解した者 (登録講習修了者は45問中30問以上正解した者)
合格率 15.6%
(一財)不動産適正取引推進機構 » 合格者受験番号一覧
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-8-21 第33森ビル3階 TEL:03-3435-8111
2級造園施工管理技士 本試験総評
学科試験は、4肢択一のマークシート形式で50問出題され全問解答、実地試験は経験記述1問、記述式問題2問を全問解答する、例年通りの形式で出題されました(下表参照)。 学科試験は、過去問題および過去問題と類似した問題が多く出題されており、全体的な試験の難易度は「昨年と
同等レベル」と思われます。 実地試験の経験記述は、昨年と同様、「工程管理」又は「品質管理」が出題テーマであり、事前に記述練習を行っていれば対応は十分に可能であったと思われます。 また、実地試験の記述式問題は、造園工事の施工管理と安全管理に関する問題が出題され
ました。過去問ベースの出題が大部分を占め、試験の難易度は「昨年と同等レベル」と思われます。ただし、文章で記述する解答には、実施試験対策テキストの演習問題や過去問題の解答試案を通じての十分な記述練習が必要と思われます。
受験者の皆様が試験に合格されることを心からお祈りいたします。
種別 出題形式 解答方法 難易度
学科試験 4肢択一式:50題 全問必須解答 昨年と同等
実地試験 記述式問題:3題 経験記述1題 (必須解答) 昨年と同等
記述問題2題 (必須解答) 昨年と同等
2級管工事施工管理技士 本試験総評
学科試験
学科試験は、52問出題され40問解答と、例年と同形式での出題となりました。 出題内容に関しては、下表に概略をまとめましたが、全体を通して、新傾向の問題は少なく、過去問をベースとした問題が出題の中心であり、問題集等を繰り返し解き、知識を定着させることが、得点アップのポイントであったといえます。
問題 出題項目 出題及び解答数
No.1~6 一般基礎、電気・建築 6問必須解答
No.7~23 空気調和、給排水・衛生設備 17問中9問選択解答
No.24~28 建築設備一般(設備に関する知識)、設計図書 5問必須解答
No.29~42 施工管理、建築設備一般(施工に関する知識) 14問中12問選択解答
No.43~52 関連法規 10問中8問選択解答
実地試験
実地試験は、記述式問題が5問、経験記述が1問の合計6問出題され、必須、選択合わせて4問解答する例年と同形式の出題でした。全体の出題傾向としては学科試験と同じく、過去に出題された類似問題が中心であったことから、過去問を繰り返し記述練習することが重要であったと思われます。 出題内容に関しては、下表に概略をまとめました。
問題 出題項目 解答方式
問題1 施工要領図 必須解答
問題2 空気調和設備 問題2と問題3の2問中、1問選択解答
問題3 給排水設備
問題4 バーチャートの作成等 問題4と問題5の2問中、1問選択解答
問題5 労働安全衛生
問題6 経験記述 必須解答
『問題1の施工要領図』に関しては、管工事の実地試験として定番の問題ですが、しっかりとポイントをおさえた学習をしていないと容易には解答することができません。出題内容としては、〔設問1〕(1)は機械換気方式の種別を記述する問題、〔設問2〕(2)は使用場所を記述する問題、〔設問3〕(3)~(5)は適切でない部分の理由又は改善策を記述する問題で構成されていました。主に過去問ベースの類似問題が出題されていましたので、過去問を実施し、誤っているポイントをしっかりと把握していたかがポイントとなります。
『問題2の空気調和設備』と『問題3の給排水設備』に関しては、4つの留意事項を文章で記述する問題となります。問題2では「呼び番号3の多翼送風機を据え付ける場合の留意事項」に関する問題が、問題3では「排水管を硬質塩化ビニル管で施工する場合の留意事項」に関する問題が出題されました。どちらも、過去に類似問題が出題されており、しっかりと過去問を学習していれば対応は可能であったと思われます。
『問題4のバーチャートの作成等』に関しては、例年出題されている問題です。条件として与えられる作業の順番を把握していたか、また、施工条件を読み解いた上で作成を行っていたかがポイントとなります。作業順序や施工条件を読み違えるとその後の設問の解答にも影響してしまうので注意が必要な問題といえます。
『問題5の労働安全衛生』に関しては、例年、類似問題が繰り返し出題されており、基準となる数値や用語をしっかりと把握しておけば、得点のとりやすい問題であったといえます。
『問題6の経験記述』に関しては、出題内容の変更はなく、記述テーマも「品質管理」と「工程管理」ということで、事前準備が可能であったことから、難易度も比較的低めであると思われます。
合格発表日は平成30年2月23日(金)です。平成28年度の全国合格率は学科66.2%、実地44.5%でした。